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ネットクライミングとは!?
記事に興味を持っていただきありがとうございます。
この記事では、公園の設置型遊具である「ネットクライミング」について紹介します。

概要と対象年齢
ロープでできた網状の遊具を登ったり渡ったりして遊ぶ遊具で、全身を使うことで筋力やバランス感覚を養うことができます。
立体的で高さのある構造が多く、冒険心や達成感を味わえるのが特徴です。
また、複数人で同時に遊べるため、子ども同士のコミュニケーションや協力する力も育まれます。
安全性にも配慮されており、ロープが衝撃を和らげる構造になっています。
一般的対象年齢は、6~12歳です。
ネットクライミング以外にもネットを使った遊具は他にもあります。
ネットを使った遊具の形状や傾斜角度・高さなどで対象年齢は違います。
遊具によっては、対象年齢が3歳からのものもあります。
利用する前に、対象年齢のチェックをしましょう。
ネットクライミングの遊び方
ネットクライミングの遊び方を紹介します。
※下記は、斜面ネット登りを想定して考えています。そして対象年齢が3歳~12歳である傾斜も緩やか(30~60度)で低い高さ(地上から数十cm~数センチ)になります。
初心者・ビギナー編
ネットの半分までのっそり移動してみよう!

初心者や慣れていない人は、ゆっくり一つ一つの動作を着実に行う「のっそり移動」を行います。
ネットの半分辺りを目指して、手足の置く位置や動かす順序などを意識して移動します。
ネットに親しみ、基本的な動きを体験することや手足の動きを連携させる練習をねらいとします。

高さを求めず、「登って楽しい」「できた!」という感覚を重視しましょう。
3歳児が利用する際は、保護者のサポート・監視のもと身体を支えたり声掛けをしましょう。
ネットの下方でのっそり横移動してみよう!

ネットの下方で、左(右)端から右(左)端に向かってゆっくり着実に行う「のっそり横移動」を行います。
その他ねらいなどは同上です。
アドバンス編
体の動きをコントロールしながら自力で登ります。
安全に行うために、高く登れるが焦らず落ち着いて行動できるよう声かけをしましょう。
頂上まで登ってみよう!

ネットの一番高いところを目指して、登ってみましょう!
登った後は、登り動作を逆再生するように下まで降りていきましょう。
手足を大きく使って登ってみよう!

手足を大きく使ったダイナミックな動きで、できるだけ少ない歩数で登ってみよう!
スピードを目的としていないため、ゆっくり着実に登ってみよう。

落下防止のためにできるだけネットの中央付近を登りましょう。
上級者編
運動能力+判断力を使って、効率よく登るために遊びに工夫を加えてみましょう(ゲーム性・ルールづくり)。
ふざけすぎず、ネット上での無理な姿勢やジャンプは避けるよう事前に指導や共通認識を持ちましょう。
ネットの上でポーズを取って3秒キープ

ネットの中央付近で、片手や片足を浮かしてポーズを取ってみよう!
ポーズは3秒間続けてみよう。他の利用者がいる場合や手足がかじかんで力が入りづらい場合は、滑る・落下するなどのリスクがあるため推奨しません。
手だけで登ってみよう!

腕力に自身のある人は、手だけの力で登ってみよう!
ネットを掴み損ねた場合に、落下するなどのリスクが高い遊び方になります。周囲に人がいない事や自分の心身の状態・能力を鑑みて、チャレンジしてください。
歩いて登ってみよう!

勾配が低いネット遊具であれば、手を使わずに一歩ずつネットの上を歩いて登ってみよう!
ネットの張りが強いと登りやすいですが、張りが弱くたわむ場合は難易度が上がり、落下や滑るリスクが上がります。
周囲の利用者を含む状況やネット遊具の構造・素材・ネットの特性、そして自分自身の心身の状態や能力を鑑みてチャレンジしてください。
幼児や小学校低学年の子どもの利用は、保護者の同伴(監視・サポート)が設定されている公園もあります。
法的なものではないものの、自治体や公園管理者によって設定されたルールです。
利用する人は従う必要があります。
ネットクライミングで受ける影響とは
「ネットクライミング」を利用するとどんな影響を受けるのかについて、「期待できる効果」と「懸念される点」に分けて説明します。
二つの内容に関しては、本来差があるものも同列に扱っています。
そしてそれらは、一定ではなく流動的に変化することに注意して下さい。
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期待できる効果
「ネットクライミング」をすることで期待できる効果を「運動能力」「認知能力」「非認知能力」の3つに分けて記載します。
運動能力

基礎的運動能力とは、簡単に説明すると日常生活や運動・スポーツの土台となる基本的な身体の動きの能力を指します。
例えば、(走る)・(跳ぶ)・(泳ぐ)・(投げる)が挙げられます。
ネットクライミングは以下の能力の向上が考えられます。
| 動作 | 該当する運動能力 | 説明 |
|---|---|---|
| 登る・渡る | 移動能力 | 「登る動作」は、高さ方向(縦方向)への移動です。 自分の体を引き上げる動きは、重力に逆らう運動であり、全身を協働させる移動動作になります。 「渡る動作」は横方向の移動への移動です。 ネットや丸太、吊り橋など、不安定な場所を手足やバランスを使って移動する行為になります。 |
| 揺れの制御 | 平衡能力 | 手元・足元は不安定な状態で、姿勢を維持する能力です。 そして登る・渡るなどの移動する際も、姿勢を制御する能力です。 |
上記において「動作」の「該当する能力」を一つ記載しています。
これは、その動作に最も関係が深い能力を示したに過ぎず、他の能力が関わっていないという意味ではありません。
認知能力

認知能力とは、簡単に説明すると人が情報を理解し、覚え、考え、判断し、問題を解決するために使う知的な能力全般を指します。
ネットクライミングの利用では、以下の認知能力の向上が考えられます。
- 記憶力
-
ネットクライミングで登る際の、スタート・ゴール位置、動作の順序やイメージを記憶する必要があります。
その行為が作業記憶や短期記憶の活性化に繋がります。
- 空間認知力
-
自分から見た遊具の大きさ・幅・高さ・傾き、ネットの張力、網目の大きさを3次元的に捉え、そして自分の身体が遊具のどこにあるのかを把握し、次の動きへの予測・計画を行い最適な動きを選択します。
その行為は身体の位置感覚、距離感、方向感覚を高めます。
- 注意・集中力
-
手足の置き方・位置・動きのリズムやタイミングを間違えないように集中します。
持続的注意力・選択的注意力の強化に繋がります。
- 遂行機能
-
目標を達成するために思考や行動を計画・調整・制御します。
自分の衝動をコントロールすることや柔軟な考えが養われます。
- 問題解決能力
-
遊具を見て、どのように登るかを計画・試行錯誤します。
失敗した経験を通じた試行錯誤や調整、環境に応じた柔軟な対応が論理的思考・仮説検証能力・柔軟な思考力を養います。
- 自己調整力
-
自分の体力・技術を客観的に見つめ、課題の難易度を調整します。
メタ認知力、感情・行動のセルフコントロール力を育みます。
- 視覚-運動協応
-
目の前のネットを見て、手や足を置きます。
眼で見た情報に基づいて、身体(特に手足)を正確に動かす能力を育みます。
- 身体スキーマの形成
-
ネットクライミングで登る際は、身体の各部を細かく使い分ける動作が多くあります。
自分の手足がどこにあるのか、身体の角度や重心はどうなっているのか無意識に認識し、調整することが必要になります。
このプロセスを繰り返すことで、身体位置の自己認識(身体地図)が精緻化されます。
非認知能力

非認知能力とは、「思考や行動、感情を自律的に調整し、他者や環境と建設的に関わるための、認知能力以外の心理的・社会的スキル」を指します。
ネットクライミングの利用では、以下の非認知能力の向上(一部)が考えられます。
- 忍耐力・粘り強さ
-
考えた通りに登れなかったり、途中で失敗してしまっても、あきらめずに何度も挑戦することで、困難に立ち向かう力が育まれます。
そして、そうした挑戦の先にある「やり遂げた」という成功体験が次の課題への挑戦意欲や継続する力に繋がっていきます。
- 自信・自己認識
-
ネットクライミングの成功は、自信・自己認識を高めます。
自分の目標とする登り方に成功した時は「やればできる」という成功体験が自信に繋がります。
自己効力感や自己肯定感とも呼ばれます。
- 自制心・衝動のコントロール
-
姿勢が崩れる、足を踏み外す、揺れる、落下するという不安や緊張、失敗への焦りや悔しさという感情に向き合い、それらをコントロールする力が求められます。
こうした経験を繰り返すことで、感情をコントロールしながら冷静に行動する力=自制心・衝動の調整力が養われていきます。
- 自立心・自己決定力
-
「自分からやってみたい」と思い、自ら挑戦することで、主体性や意思を持って行動する力が育まれます。
またネットクライミングの遊び方や目標を自分で考えて決定する経験を通じて、自己決定力も自然と育っていきます。
- 社会性・協調性
-
「順番を守る」「順番を譲る」「応援する」「飛び方を教え合う」といった場面を通じて、他者との関わり方や集団のルールを学ぶことが出来ます。
このような経験の積み重ねが、他人への配慮や協力する姿勢=社会性・協調性の基礎を育むことに繋がります。
懸念される点
ネットクライミングを利用することで懸念される点を「ケガ」・「難易度問題」・「衛生面」・「トラブル」・「遊び方」に分けて説明します。

ネットクライミングの利用においては、ケガのリスクがあることに注意が必要です。
【ネットクライミングにおけるケガのリスクが高まるシチュエーション】としては、様々考えられますが、いくつか挙げてみたいと思います。
1つ目に、高い場所からの落下が考えられます。
子どもがネットの上部まで登た時にバランスを崩す(足を滑らせる、あるいは手を離してしまう)、そしてそのまま落下してしまうことが想定されます。
落下によるケガを想定すると落下の仕方によってケガをする部位やケガの種類は多様にあります。
手や足の場合は、捻挫や打撲、骨折、脱臼、擦り傷が考えられます
特に注意が必要なのは頭部・頚部・脊柱・腹部・腰部の外傷です。
それぞれの部位からの落下は、骨折や捻挫、打撲だけでなく脳や脊髄、内臓などといった人間にとって重要な器官・組織へのダメージも考えられます。
発生頻度は稀ですが、もし発生した場合はたとえ症状が軽く見えても必ず医療機関を受診してください。
2つ目に、ネットの隙間に足や手が引っかかることが考えられます。
登っている途中で、足を誤って網の目に突っ込み動けなくなることや、急に降りようとして手足が絡まることがあります。
ネットに身体の一部が絡まる・ひっかかる・網目に身体の一部が落ちることで起きる事故においては、個々の遊具における「ネット素材の強度・柔軟性」、「網目の大きさや張力」、「高さ」が異なり一概には言えません。
恐れることとしては、ネットの網目や支柱に頭・頚部が挟まれる事故です。
しかし日本の遊具設計は、頭頚部の圧迫・挟みこみを防止する安全規定が徹底されています。
現在公表されている遊具事故においてネットクライミングにおける頭・頚部が挟まれる事故は確認されていません(2025年9月現在)。
3つ目に、他の子どもとの接触事故が考えられます。
複数の子どもが同時に遊んでおり、上から別の子が急に降りてきて衝突したり、ネットの上で押し合いになることで事故のリスクが高くなります。
多様な状況があるため、どんなケガを負うかについても多くの可能性があります、その中で重大なケガとなると、落下や衝突による頭頚部や脊柱(背部・腰部含む)・胸部・腹部への物理的ダメージです。
衝突のパワーや部位(例:頭と頭、頭と遊具の支柱)や落下の高さ・スピード・仕方(例:受け身をとれず後方から落下)、地面の素材と状態(乾いた硬い土)などから危険な事故の発生状況はイメージしやすいと思います。
また事故発生直後、見た目に大した外傷がないからと言って、大丈夫であるとは言い切れないことに注意しましょう。時間の経過とともに症状が出現・強くなる場合もあり危険なサインでもあります。
例えば、繰り返しの嘔吐や吐き気、呼吸が浅い、胸・腹部の痛みを訴える、痺れなどが挙げられます。
全てを網羅していることが危険サインではなく、どれか一つでも当てはまれば早急に医療機関にかかりましょう。
4つ目に、無理な体勢や過度な運動による負荷によるものが考えられます。
まだ身体が十分に成長していない子どもが、腕の力だけで登ろうとしたり、無理な体勢で逆さになって遊ぶ事で起きます。
遊びにおけるチャレンジする姿勢は、ビギナーも上級者にも必要な事ですが、一方でケガのリスクは高まる可能性があります。

上記でも説明しましたが、網目状のネットを利用した遊具は1種類だけではなく、多様にあります。
それぞれ特性があり、構造や素材、ネットの張力、網目の大きさ、全体の大きさ、高さなどが様々であり対象年齢も異なります。
そのため「ネットクライミング」の利用では、年齢や身体的特性、運動能力等に対して難易度が高すぎる場合、さまざまな問題が生じる可能性があります。
例えば、未就学児や小学校低学年の子どもが利用する場合に起きることが考えられます。
目標や課題がその子どもにとって不適切な水準であると、恐怖心が強くなったり、けがのリスクが高まったり、遊びへの意欲や行動範囲が制限されたりすることがあります。
最初からできる人と同じことを一緒になってやろうとせず、やり方を模倣してステップバイステップで慣れていきましょう。
マイペースで楽しむことが大事になります。

「ネットクライミング遊具」は不特定多数の人が触れるため、常に清潔とは言いがたく、衛生面での配慮が必要です。
ネットにおいては、強靭性や弾力性、対候性、耐久性などの素材を利用されているようですが、抗菌に関しては確認できませんでした。
現在、日本国内で使用されているネットクライミング遊具のネットに抗菌コーティングがされている可能性は、極めて低いです。
もし「感染症対策」や「衛生面」が懸念される場合、抗菌ではなく「定期的な清掃・洗浄」の方が現実的な対策になります。
ネットクライミング利用後は手洗いを徹底しましょう。

ネットクライミングを利用する際には、ルールを守ることでトラブルを最低限防ぐ行動を心がけましょう。
上記のケガや衛生面の他にも、一時的なパニック状態や遊具の劣化や破損によるトラブルが考えられます。
一時的なパニック状態の原因には、高所で恐怖心が強くなり動けなくなることやネットの中で足をもつらせて動けなくなることがあります。
その際起こることとして、泣き出していしまい動けなくなることや周りのプレッシャーで無理な行動をとることによってケガやトラブルに繋がること、他の利用者が巻き込まれること保護者が無理に降ろそうとした際にケガをすることなどが想定されます。
遊具に劣化や破損によるトラブルについては、ネット部分の切断や緩み、支柱の劣化による腐食や倒壊がありますが、ネット遊具においてネット部分の切断・断裂は、現在公表された事故データから確認はされておりません。

まず第一に、他の利用者に対して故意に煽る発言やプレッシャー、登る以外でネットを故意に揺らす行為や他の利用者を引っ張る・押す行為は、事故などのトラブルにつながる可能性があります。
ネットを揺らしている人を認識できていれば、多少揺れに対してバランスを取れますが、そうでない場合には急な揺れに準備・リアクションが間に合わずに手足を滑らしたり落下する可能性があります。

以上が、公園や学校の「ネットクライミング」の紹介になります。
ネットクライミングは、楽しみながら子どもの発達を支える優れた遊具です。
成長段階に応じた工夫と安全への配慮を忘れずに、親子で一緒にチャレンジしてみてください!




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